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中国からのUSDTへの資金流入を監視してビットコイン価格の上昇を捉えられるか

BTC取引高とUSDT・ QC・HUSDの関係おさらい

BTC取引高に占めるUSDTの割合
USDTが約70%を占める。
すなわち、BTCの70%がUSDTを使って買われているということ。

BTC取引高に占める上位3通貨の割合は、それぞれ、
USDT69%
USD11%
JPY9.5%
となっている。

 

USDT取引高の構成割合

QCとHUSDで約80%を占める

QC 46%
HUSD 32%
USD 9.9%

 

USDTはなぜ買われるのか

USDTが買われる状況には2つのケースがある。

  1. BTC売りのUSDT買い
  2. USDTへの流入

1.BTC売りのUSDT買い
BTCが上がった後の利確、または、
BTCが下がることを予見した時のUSDTへの退避

2.USDTへの流入
QC、HUSD、USDなどをUSDTに換える動き
QC、HUSDは中国からの資金流入といわれている

ここで考えられるのが、QC、HUSDの2つの通貨からUSDTに資金が流入したら先回りしてBTCを買うという戦略。

QCとHUSDからUSDTへの資金流入を確認したらBTCを買う戦略

この戦略はワークするだろうか?
下の画像は、USDT/HUSDの取引高推移である。
画像から分かるように、8月18日にHUSDからUSDTへ大量の資金流入があった。

8/18の19:00ごろ~8/19 3:00にかけて、約100M USDT(約100億円)以上もの大量のUSDTがHUSDを使って購入されたのだ。

下の画像を見ると分かるように、USDT/HUSDの取引開始からこれまでになかった規模だ。


なお、QCについては同期間においてHUSDのように大きな取引高の増加は見られなかった(やや増加程度)

さて、肝心のBTC価格だが、
8/18の17:15ごろからUSDT/HUSDの取引高急増の前にすでに200ドルほど上昇していた
その後、8/19の朝9:00前と15:00ごろからも再度上昇している

したがって、HUSD→USDT→BTCという資金流入がここ数日のBTC価格上昇に寄与したかどうかは判然としない。

HuobiOTCのUSDT/CNY価格を参照してUSDTへの需要を探る

中国人民元からの資金流入について、HuobiOTCをチェックするという方法もある。

 

cnLedgerの上記ツイートによると、
2019年4月のBTC価格上昇の際、対CNYでUSDとUSDTに大きな価格差があったという。

米ドル(USD)と中国人民元(CNY)の市場価格:
1USD=6.7CNY

に対して、

HuobiOTC価格:
1USDT=7.0CNY

というUSDT過大評価のレートで取引されていたのだ。

このレートからは、なんとしても資産を人民元から他通貨へ逃避させたいという需要の強さが読み取れる。

なお、HuobiOTC価格についてはこちらのサイトから確認できる。
HuobiOTC
https://otc.hbg.com/en-us/trade/buy-usdt/

ここを定期監視しておき、USDT/CNYがUSD/CNYよりも割高で取引されるようになったらBTCを買うという戦略もありか。

HuobiOTCにおけるUSDT取引の疑問点

ただし、HuobiOTCでのCNYからの資金流入については疑問が残る部分もある。
以下の2つだ。

1.HuobiOTCではCNYから直接BTCを購入することも可能だが、
なぜ一旦USDTに転換する必要があるのか?

2.ステーブルコインのうちHUSDは7.06、USDTは7.05と
HUSDが高い価格で取引されているのはなぜか?(2019/8/20現在)
USDTよりも4通貨に交換可能なHUSDのほうが信用度が高いというのはなんとなくわかるが、CNYを最終的にBTCに換えるだけの目的なら、わざわざ高いHUSDを購入する必要はないはず。

疑問2つを総合すると、どうやらCNY→BTCに資金を逃がすということ以外にもなにか別の思惑がある模様。

ただしそれが何なのかについてはまだ明確ではない。
アルトを買うにしてもCNY→BTCにしてからでも問題ないはずなので、わざわざUSDTやHUSDを一旦かます必要はないように思われるし、よくわからない。

ひとつの仮説としては、
BTCやアルトに換えたいわけではなく、CNYからステーブルコインに換えておくこと自体が目的であるという説。

中国から国外への外貨および人民元の持ち出しには下記のような規制があるためだ。

外貨持ち出し:
5000USD~1万USD
銀行での許可証の取得が必要
1万USD~ 
外貨管理局の許可を受けた上で、銀行での許可証の取得が必要

人民元持ち出し:
2万元(約2800USD)まで

この規制をくぐり抜けるためにCNYをステーブルコインに換えているのではないかという見方ができる。

ステーブルコインに換えておくことで、より容易に国外送金・USDへの交換ができるようになるというわけだ。

 

国際貿易におけるUSDTの実需

TwitterでUSDT需要について国際貿易決済における実需があるのではないかという旨の指摘をいただいたので追記しておく。

具体的には、中国とロシアの貿易で決済通貨としてUSDTが使われているということである。

本記事の内容をまとめると、

・USDT/HUSDの取引高増大の前にすでにBTC価格の上昇があった

・USDT/HUSDが大量に買われた後にもBTC価格の上昇があった

・HuobiOTCを使えば、USDTやHUSDを経由せずともBTCを購入することができ、USDT買いがそのままBTC高につながるとは断定できない

・USDTには貿易上の実需も存在する

となる。